ボルドリ産コニャック飲み比べその③。今回はデュカイトレヴィエイユボルドリです。
その他の関連記事
その①:ボルドリ産3つのコニャックの紹介
その②:カミュXOボルドリの感想
その③:デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリの感想(←当記事)
その④:デュピュイ 1971ボルドリの感想
その⑤:3つを比較した結果・・・
デュカイを取り扱っている会社はブラスタッドティフォン社ですが、同社がボルドリの厳選したブドウ農家から購入したシングルカスクのボルドリコニャック。熟成年数は60年越えらしい。
今回3つのボルドリコニャックの中で最も高価となったこのコニャックですが、果たしてそのお味やいかに。
デュカイトレヴィエイユボルドリの感想・評価
では早速開栓。
キュポン。
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ポワ~
(*´▽`*)
開栓した瞬間の香りが凄い。
瓶の中に閉じ込められていた香りが一気に噴出します。
今までの中で1、2を争う香りの噴出。
グラスに注ぎます。
トポトポ・・・
(勢いつけ過ぎて少しこぼした。勿体ない・・・)
香り立ち
グラスから5cmほど離して香りを嗅ぎます。
かなりフローラル系の香りが立つのですが、それと同時に少々アルコールのキツさも感じられます。
結構な熟成年数はいっているはずですが、香り自体はやや強め。少し鼻にツンときます。
カミュボルドリーXOのほうは明らかに甘味のある香り立ちだったのですが、このデュカイトレヴィエイユボルドリはワイルドさが目立ちます。
味わい
一般的に言われるボルドリ的な甘味はあまり感じませんでした。
どちらかというとピリッとするスパイシーさ。味わいとしては、レイモンラニョーなんかに近い気がします。
ランシオ香は十分に感じられ、口のなかの余韻はかなり残ります。
飲んだ瞬間は、どちらかというと草っぽい味わい。野性的。
その後、鼻抜けと同時に、口の中で味わいが変化していきます。草っぽさの後にややレーズンのような風味、その後フローラルに変化。最後にちょっと土の香りが広がる。
メーカーの説明には「深い果実感」との表現がありますが、どうも「果実感」とはちょっと違うような・・・。
こんな表現をするとあまり美味しそうに感じないかもしれませんが、味の変化はかなり楽しめるコニャックだと思います。
ただ、チョコレート的な甘さやオイリーさは全く感じません。
まだ、このコニャックは開栓したてで、ピリピリしているというのが正直な所。
おそらくこのまま1年くらい放置したらまた全く変わった風味になるかもしれません。
コスパ
ただ、これ一本34,800円である。一般的にはやや高めの部類に入るコニャックです。
もはやこれは好みによるかもしれませんが、同じ価格帯のコニャックであるポールジローヘリテージ等と比べた場合、正直やや割高感がいなめません。
ちょっと値段盛りすぎじゃね?というのが素直な感想でした・・・。
いや、もちろんレベルとしては高いし、ウマいかマズいかでいうとめっちゃウマいんだけど、コスパの観点からはやや「?」な部分が残ります。
あ、でも最初の感想に戻りますが、開栓した瞬間の香り立ちはホント良かったです。それは相応の価値があるかと思います。
今しか飲めない・・・かも
限定品やナンバー付きに弱いコニャックファンですが、今回のデュカイトレヴィエイユボルドリも一応数量が限られています。
ここまで来ると、デュカイの別のボルドリコニャックである「デュカイ ランシオ ボルドリ 1970」とも飲み比べてみたくなりますね。
デュカイトレヴィエイユボルドリまとめ
開栓直後の香り立ちは特記すべきものがあります。
またランシオ香による余韻の残り具合や、口の中での味の変化はかなり楽しめるコニャックでした。
全体的な味わいとしては、ややスパイシー感が際立つコニャックだったと感じます。
値段もそれなりに高価なことから、好みが分かれるボルドリコニャックかもしれません。
半分くらいまで飲んで、あとは放置して1年後くらいにまた飲んでみようと思います。トゲが取れるのか、それともより強調されるのか。その時の味の変化が楽しみです。
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