ボルドリ産コニャック飲み比べその④。今回はデュピュイ(DUPUY)1971ボルドリです。
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その①:ボルドリ産3つのコニャックの紹介
その②:カミュXOボルドリの感想
その③:デュカイ トレ ヴィエイユ ボルドリの感想
その④:デュピュイ 1971ボルドリの感想(←当記事)
その⑤:3つを比較した結果・・・
こちらの特集にも書いたように、デュピュイ(DUPUY)は現在「Bache Gabrielsen(バシェ・ガブリエルセン)」が取り扱うブランドの一つとなっています。
その中でもこのヴィンテージシリーズは、各産地のブドウ原産地別と年代別にいくつかラインナップが存在し、この1971年はボルドリ産です。
他にも1973年プティットシャンパーニュ産や1989年グランドシャンパーニュ産など、様々なラインナップがあります。
このデュピュイ(DUPUY)ヴィンテージシリーズを輸入しているのは、日本コニャック協会の鯉沼氏がアドバイザーを務める「NOZOMI商会」ですが、ヴィンテージシリーズとは別の「デュピュイXOテンテーション」なども信濃屋さんが直輸入を始めるなど、ひそかにデュピュイ旋風(?)が巻き起こっています。
デュピュイ(DUPUY)1971ボルドリの熟成年数
このデュピュイ1971は、そのラベルの通り1971年蒸留~2011年瓶詰めです。
熟成年数は約40年。
各ボトルには瓶詰めされた日とロットNoが手書きで書かれています。私が買った今回のボトルは2011年3月28日ボトリング。ロットNo. 250です。
メートルドシェのジャン・フィリップ・ベルジェ氏が厳選した樽からさらに樽を絞って、それらを瓶詰めした厳選中の厳選ボトル。
もうこの瓶詰めを行った樽は存在せず、市場に出回っているだけのようです。
・・・が、最近やたら1971年を見かけます。もしかして別の樽も空けた??
デュピュイ(DUPUY)1971ボルドリの感想・評価
さて、デュピュイの紹介はほどほどに、早速開栓といきましょう。
ちなみに私にとってデュピュイ1971ボルドリは2本目。
デュピュイの外観・デザイン
デュピュイの特徴ともいえるのが、そのボトルデザインです。一般的なボトルと比べて、先端まで太く長い水筒のような形状をしています。
ラニョーサボランのボトルと比べるとこんな感じ。↓
写真だと伝わりにくいですが、実際に並べてみると結構インパクトのあるボトル形状です。
開栓
さてさて、開栓。
グッ・・・
ググッ・・・・(ちょっと栓が固い)
グポンッ!
とコルクが空きました。
と同時に放たれる芳醇な香り。
眼前に広がるお花畑のような光景。
幸せな瞬間です。
ボトルと同様、注ぎ口とコルクもこの通り大きいです。
が、特にドバドバ出ることはないので大丈夫。
デュピュイ1971ボルドリの香り立ち
さっそくグラスへ注ぎます。
使うグラスは相変わらずルイジボルミオリのヴィノテクスピリッツです。
クンクン・・・
うん、これだ。ボルドリ。
いわゆる「ボルドリ的」なスミレっぽい香りは十分に楽しむことができます。
そして、このデュピュイはアルコール度数44%なのですが、グラスから1cmくらいに鼻を近づけても、アルコールの攻撃的な刺激臭を感じることがありませんでした。
それどころか、グラスに鼻を突っ込んでもまだまだ大丈夫。
それだけアルコールの刺激臭よりもデュピュイ自身の芳醇な香気成分が勝っていると言えます。
デュピュイ1971ボルドリの味わい
そして飲む。
これこれ。
数ヶ月前、初めてデュピュイ 1971を飲んだ時の感動がよみがえります。
アルコール度数も少し高い事もあり、少しパンチが強いかな~と思っていましたが、そんなことは無く、かなりまろやか。
最初に感じるのはほのかな甘み。ナッツっぽい。
そしてその後、舌の上を液体がヌトーと広がります。よく言われる「オイリー」感でしょうか。重みがあります。
カミュボルドリーXOのサラサラ系とは真反対の「ヌトー」とした感じ。濃厚です。
その後も味は複雑に変化します。
よくスミレ系と言われますが、最後の方はややリンゴっぽい風味が残ります。
そして鼻抜けは素晴らしい。鼻から通る香りは流石に、フルーティーというよりも、お花系の香り。ジャンフィユーっぽい?
総合的に、甘味を含んだ濃厚さと飲みやすさを兼ね備えたコニャックだと思います。
デュピュイ1971ボルドリまとめ
香り、味わい、どれをとっても一級品。
先述したように、濃厚さと飲みやすさのバランスのよいおすすめの1本です。
鯉沼氏曰く、「デュピュイは同じ年のヴィンテージでも樽によって味が結構違うんですよ~。別の樽も試してみて下さいね!(現地で)」
はぁ~・・・そんな贅沢してみたい(笑)
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