滞在3日目その3
2019年12月5日(木) 夜
Cognac Parkの訪問を終え、この日は前々より予定していた夕食会へ。
数少ないコニャック在住の日本人で、あの「クルボアジェ」でコニャック作りに携わっている伊藤さんより夕食にお誘い頂きました。伊藤さんとはfacebookで知り合って以来色々とやり取りさせて頂き、前回2019年5月に日本に一時帰国された際にもお馴染み銀座doux barでご一緒に楽しいひと時を過ごさせて頂きました。(初日の移動でも大変お世話になりました・・・・)
この日は何と、同じくコニャック在住の日本人で、フランスでは国家資格であるソムリエ(仏ソムリエ協会ボルドー支部所属)として、また「地球の歩き方」特派員としても現地で活躍されている野田祥子さん、そして野田さんの旦那さん(フランス人)もご一緒して頂けることになり、とても素晴らしい時間を過ごすことができました。
特製クレープ料理を頂く
今回ディナーで伺ったのは、伊藤さんの友人が経営しているレストラン「Crêperie l'Olympia」
初めて食べたけど美味しかった~。
そして締めのデザート?には、目の前のクレープの上でコニャックをフランベ!的なヤツ!!(ガレット)
GIFにした↓
コニャックの香りと味がクレープに染みわたった、何とも不思議で美味しい料理でした。
が、昼間に生ガキとラム肉のランチコースを食べすぎたのか、もう半分くらいでお腹いっぱい。。。
全部食べ切れずに申し訳ありません。。。
みんな仲良し
このお店のオーナーと伊藤さんは息子さん同士の小学校繋がりで大変仲が良いそう。
和気あいあいとした雰囲気で楽しい夕食を過ごさせて頂きました。ご馳走になりました。
コニャック内での日本人が少ないこともあり、伊藤さんも野田さんもコニャック界隈ではある種の有名人。そして良く町でお互いを見かけるし、すぐ分かるそう(笑)
コニャックのコミュニティに家族ぐるみで溶け込むそのコミュニケーション力、うらやましい限りです。
現地での生活っぷりや日本との違い、大変勉強になりました。
コニャック飲み比べ宅飲み
一通り夕食を頂いた後は、野田さん夫妻の家に移動してみんなで飲むことに。
コニャックの人家に入らせて頂くのは初めてでした。おじゃましま~す。
さすがソムリエ、常備しているお酒が色々と揃っております。
まずはスタートとして、野田さん夫妻がカミュのワークショップで作れるオリジナルブレンドコニャックを私と伊藤さんで飲み比べ!
微妙なブレンディングの差ですが、やはり全く別々の個性豊かなコニャックが出来上がるもんですね~!面白い!!
その後は様々なコニャックやスパークリングワイン、ウイスキーなどを頂きました。
中でも個人的に大変興味深く、初めて飲んだコニャックを紹介します。
まるでプログラムアップデートのようなコニャック
まずはコチラ
RAISON RERSONNELLE
というグランドシャンパーニュのコニャック。
1994年にシャラントに移り住みワイン農家としてスタート。その後2014年に初のコニャックをリリースしたそう。
コニャックでも数少ない、ガスではなく本当の薪を使った火で蒸留を行うコニャック生産者です。
ここのコニャックはバッチが変わるごとに、商品名の語尾の数字がアップデートされていきます。最初のスタートは2014年3月にリリースされたバージョン「1.0」。
野田さん宅で頂いたのは「RAISON RERSONNELLE 1.2」でした。後日スゴンザックのお店でも発見したのですが、その時は「2.0」か「2.1」まで販売されていました。
まるでプログラムのアップデートのようなナンバリングに私のエンジニア心がくすぐられます。
確か生産者の方がもともとIT関連の会社にいたことがこのナンバリング思想の元となっているそう。(やや曖昧な記憶ですみません)
とにかく、薪を使った蒸留過程の面白さと、面白いラベル、そしてそのラベルの雰囲気からは考えられない程グランドシャンパーニュのコニャックとして味も香りも一級品なコニャックでした。
マイクロバレルで熟成コニャック
こちらのコニャックも特徴的なコニャック。
BOURGOIN COGNAC
かなりクラフト色が強いコニャック生産者で、最終的に10リットル容量のマイクロバレルで熟成が進められる変わったコニャック。
ボトルもラベルも面白い。
この2本は私のお気に入りとなりました。
気付けば0時を回る
そんなこんなで楽しく飲ませて頂いているとあっという間に日付が変わってしまいました。
遅い時間までお邪魔してしまい、誠にお世話になりました!!
こんなにもコニャックで活躍されている同じ日本人がいて、嬉しい限りです。。。
野田さんはワインやコニャックのメゾンを巡るプライベートツアーもやっているそうなので、ワインやその他フランスのお酒巡りにボルドーやコニャックを訪れる予定のある方は是非コンタクトを取ってみると良いかもしれません。
現地のソムリエ有資格者によるツアーはまた一味違った体験ができることでしょう!
その後、伊藤さんとも一旦お別れし、前日と同じホテル Chais Monnet(2日目)へ。徒歩10分せずに着きました。コニャック市街地は小さい分小回りが利いてある意味便利。
ひんやりとした夜の雰囲気もなかなか良かったので、レストランの近くからホテルの部屋まで動画を撮りながら歩きました。誰もいないコニャックの夜道をただひたすら歩く何のオチもない動画です。暇な方は2倍速くらいでご覧ください(笑) なおChais Monnetの入り口は6:10くらいからです。
なお、伊藤さんとは後日12/11のクルボアジェ訪問の際にもお世話になりました。また別記事にて詳細を書いて参ります。
あまりにも眠すぎたので、そのままベッドへ突入してソッコー就寝。
明日は朝6時に起きて身支度を整え、少し仕事をした後、9時までに隣町のジャルナックまで向かいます。
次の日の主な予定は、最近話題のBRAASTAD 1919をリリースした「Tiffon BRAASTAD」と、オーガニックコニャックで有名な家族経営コニャック生産者「ジャン・リュック・パスケ」をじっくり訪問します。
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